僕がこの学校に入ってからのこと
- 2014/04/01
どうもです。
エイプリルフールで冗談であふれるのは好きじゃないので、今回はとさいぬの隠し部屋史上初の”読者が冗談かと思うくらい真面目な話”を書こうと思います。
まず、幾つか注意点を。
- この記事は僕の言い訳や愚痴成分が大量に含まれていると思われます
- あくまで僕の視点からでの意見であり、必ずしもすべての方に当てはまるものではないと思われます
では続きをどうぞ。
まず
この学校に入学して今年で4年目になります。そういえば通っている学校に関することはこのブログやTwitterでもあまり触れることはなかったですね。
僕は愛知県豊田市内にある豊田工業高等専門学校に通っています。学科は情報工学科を自称していますが、実際には電気・電子システム工学科です。
豊田高専は高専と呼ばれるやつです。一般的な高校とは違い5年制で、主に工業分野の専門的なことを学びます。どちらかといえば高校よりも大学よりの学校になると思います。(ex.生徒ではなく学生と呼ばれる等)
まぁ僕が学校自体のことを詳しく書いてもアレなので、この辺にしておきますが。
この3年間ですが、非常にもったいないことをしたなぁとつくづく感じます。
- 学生寮に入ってしまったこと
- プログラミングを全く勉強できなかったこと
- 学科を間違えてしまったこと
- 中学時代からの夢のNCT生活がただの絶望に変わったこと
そして何より、2年目で留年したことでしょうか。
留年した
留年しました。
たしか必須科目を10単位は落としていると思います。
2年前学期の時点で計6単位、この時点で留年のラインに到達です。
その後外部単位(TOEICや課外活動等で貰える授業外での単位)で回復させたものの、後学期も激しく落単し留年しました。
後学期末のテスト期間、「このまま留年してしまったほうが今年も来年も楽になるかもしれない」。そんなアホなこと考えていたのも原因でしょう。
落とした科目の大半が専門教科です。2年次で取得する専門教科は数科目を残してすべて落としました。
本当に嫌だったんです、この学科の教科が。いや、学科自体が。
学科を間違えた
1年目からすでに感じていました。「この学科は願書を書いた時点での想像とはるかに違う」と。
元々、電子工作なども趣味でした。というよりも、電子の分野に興味を持ったのは小1の頃からなので、情報分野に興味を持った時期よりもうんと早いです。
中学校に入ったころには父親を何とか説得し名古屋の大須に出かけることができ、1万円近いパーツを買い込んだこともあります。
ここでつくろうとしていたのは”オーディオミキサ”。学校の行事で使おうと回路を色々調べて設計(というよりは既存回路図の組み合わせ)したのですが、結局学校の先生が某社製のPAをどこからか用意したおかげで結局現在でも未完成・放置状態です。
ユニバーサル基板の裏側は酸化が既に進行し、半田の載りはもう最悪です。
PCにももちろん興味がありましたが、プログラミングに初めて触れたのは中2のTNCT体験入学の時です。この時はまるで新しい世界を見つけたような感じでした。(大袈裟)
とりあえずこの体験入学でBASICに触れたので、まずはVBA、そしてVB.NET等触りました。2010年頃の記事を漁ると、“TosainuSoftware”とかいうのを計画していたこともあったのが解ると思います。(今となってはただの黒歴史ですが)
さて、そんなこんなで中3になり、入学願書、そして希望学科を選択するわけです。
本当に迷いました。将来がどうなるかはわからないとは言え、少なくとも5年間、特定の専門的な分野を趣味レベルでなく本格的に学ぶことになるのですから。
以前からの趣味である電子の分野にするか、触れたばかりの情報分野にするか。
結局長い趣味である電気・電子システム工学を志望、情報分野は独学で何とかなるだろうと第2希望にしました。
これが間違いの始まりでした。
他の分野との両立は難しい
普通科高校に通いながら専門分野の勉強を両立するのは簡単だと思います。というか、周りのプログラム書いてる高校生とかはそうですし、某天才IT高校生(爆笑)だとかもその一人でしょう。
しかしここはNCT、自分の学科内容と他の分野の学習を両立するなんてのは簡単じゃありません。
普段がユルい分、テストのの合格ラインや単位に関しては厳しいです。まだ低学年とも呼べる1,2年、一般学科(国語や数学等の科目)もまだ沢山あります。遊んでばかりもできるわけ無いです。
そして何より寮に入ったこと、これも情報分野の独学を妨げると共に、勉強をあまりしなくなっていった原因とも考えています。
寮はクソ
学寮はクソです。大事なことなので何度も言います、寮はクソです。
っとまぁ、こんなふざけた写真は置いておいて、寮はクソです。
まず、風呂場などの衛生面は最悪です。1ヶ月で水虫になりました。寮生へのアンケートで何度も衛生面での指摘をしていたのは僕で、風呂場に清掃業者が入ったり、風呂場の椅子やマットをすべて交換することになった原因に僕のアンケートの文面ってのがあるかもしれませんね。
そして、寮では同世代の人々が何百人と過ごしているわけです。先輩とのトラブルをはじめ、友人間でのトラブル。何より先輩だとかチャラい同級生のテンションについていけなかったりでそりゃもう辛い2年間でした。
学校との通学時間が0分だからといって勉強できるわけでもありません。例えば、年4度の定期テストがありますが、ふざけたことにそのシーズンに寮では閉寮掃除というのを行います。これは定期テストの後は長期休暇や部屋替えがあったりするせいなので仕方ないとも言えますが、ねぇ?
他、友人の誘いだとかもあり、あまり勉強できた覚えはありません。もちろん自分自身の集中力のなさもありますが。
何より、低学年寮生はPCで持ち込み不可ってのが辛かったですね。(課外活動の関係もあり頻繁に持ち込んでたりしましたが)
それでも寮内でコード書いたりなんかは全くしていないですし、そもそもそんなことできる状況ではなかったですが。
とにかく、寮はクソです。
ロボコンは無駄だった
実はロボコン活動に1.5年間、主に回路やプログラムを扱う部署に参加していました。もっと言うと、2012年のロボコンではピットメンバーで、東海北陸地区大会では何度かTVに映ったりしているかもしれません。
まぁこれ以上は本名バレもしかねないのでほどほどにしておきますが。
ロボコンはクソというか、2年目、基本的な勉強も終わり本格的に活動に参加できるようになった2012年のロボコンが最悪でした。
元々、僕の参加していたロボコンチームでは、本大会への参加の他に1つ数万する高級サーボモータを多用した2足歩行ロボットの制作だとか、そういった進んだ分野への活動も行っていました。
しかし、僕達の代でそれはなくなりました。そして、進んだ分野の開発はすべて担当教員により拒否されることになりました。理由は簡単、その教員が最初から僕達をクソ扱いしており、時間がもったいないというからです。
結果、モータドライバや制御回路、そしてプログラムまでもが昨年のものを流用されました。僕達の部署で新規に作成したものといえば、センサ2種を扱う回路と、そのデータを読み込むプログラムでしょうか。
そんなくらいクソでした。
結局僕は単位の落とし過ぎで活動を辞めなければいけなくなりましたが、仮にそうでなくとも翌年この活動に参加するつもりはありませんでした。辞めるつもりでした。
豊田高専の電気・電子システム工学科
_人人人人人人_
> 最低の学科 <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
この学科には不満しかないです。
中でも、某教員N氏が2年前学期に僕に言った「どうせお前留年するだろ」や、某教員S氏が検定の結果返却時に僕に言った「ハイ不合格ね、また来年」にはカチンと来ましたね。
転科
この学校には転科という制度があります。一定の成績があり、且つ転科試験に合格すれば、2年時までは学科の変更が認められるというものです。
僕はこれに2回の希望届を出しました。2年の1年目と2年目両方でです。
しかしGPA(成績のABC判定を数値化したときの平均値)不足で転科の資格すらもらえませんでした。
最後に
高専は素晴らしい学校です。普段扱えないような機材を扱うことができたり、個人じゃとても入手できないような実験器具や装置があったりします。本当に素晴らしい先生方もたくさんおられます。
しかし、学科や課外活動の選択を間違えるだけで取り返しのつかないことになります。
この3年間で昔からの趣味であった電子の分野の興味を失い、そして今現在本格的に興味を持っている情報分野では同世代の方々と大きな差を作ることになりました。
親にも迷惑かかるので退学等は検討していませんが、もう学科の授業は軽く流しつつ、情報科に通う友人もはさみながら情報工学科の先生方との交流を増やしていく、そんな生活をこれからはしていこうと思っています。
せっかく使える設備もしっかり使わせていただこうと思います。
プログラミング等も続けていきますし、最近ではサーバ等も扱っているのでネットワークやセキュリティ関係の知識を増やしていきたいと思います。とにかく、同じ同世代の方々に追いつけるようにしたいですね。
今年は様々な資格等の取得にも力を入れられるといいなと思います。
高専を志望する中学生へ
- 高専を受験するかどうかは勉強時間よりも長く考えましょう
- オープンキャンパスや学校説明会に積極的に参加し、高専の良い所だけでなく、“現実”をしっかり聞きましょう
- 高専に入学するということは、その分野を趣味レベルから将来に向けた勉強に変えることだということを忘れないようにしましょう
- 現時点である程度知識があると自信があるというならば、そのまま独学を続けたほうが幸せな場合もあります
まだ間にある新高専1年生へ
- 1年目ならまだ何とかなる場合があります
- そのために、1年目では確実に良い成績をキープしましょう
- 部活動や課外活動は必ずしも必須でない場合が多いので、合わないと思ったらすぐに辞めましょう
- ノリが良かったり、テンションが高いという自身があるなら別ですが、寮はおすすめできないです
- 単位よりもGPAが重要、やった進級できるぞとかじゃないです